第2章 第二章 禁断 澤村 大地
学校が終わり、俺とスガ、旭で学校近くの坂を歩いていると、未羽が大きな声を出して俺達を追いかけてきた。
未羽:お兄ちゃんー!待ってー!!
息を切らし、肩で呼吸をする未羽。
それを見てた俺達は声をかける。
大地:どぉした?未羽。そんな息切らして。
スガ:お疲れー、未羽ちゃん。
旭:大丈夫?
呼吸を整えた未羽が口を開く。
未羽:大丈夫です。私も一緒に帰っていいですか?
旭:いいけど、俺とスガはここで別れるよ?
旭の一言に未羽はハッとする。
スガ:ごめんなー、未羽ちゃん。
スガが未羽に謝る。
未羽:あっ!いえ、逆にすみません。
少し残念そうに謝る未羽を見て、また胸が痛む。
旭:じゃぁ、また明日ー
スガ:お疲れー
大地:おー!また明日な。
未羽:失礼します。
皆それぞれの方向に歩いて行きくのを見て、未羽が歩きながら俺に話しかける。
未羽:あーあ、もぉちょっと早く追いついてたら良かったー。
未羽が残念そうに話す。
大地:はは。どんまい
俺は平常心を装い、未羽にかえす。
家に着き、どんまい俺は自分の部屋に入り机に向かった。
すると、ピロロロと携帯がなった。
メールの相手はスガからだ。
スガ:「大地!未羽ちゃん落ち込んでないか?旭まだ気づいてないみたいだから、ちゃんとフォローしてやれよー!」
大地:いらんお節介だ!
俺はスガからのメールに少し苛立ちを覚えた。
返信を返えさず、机に向かい勉強に取り掛かる。
だが、勉強に身が入るわけもなく。
自分の中で格闘していた。