第1章 第一章 幼馴染み(月島 蛍)
僕は何も知らない未羽に、荒々しく口付けた。
苦しそうに怯える未羽を無視して口付けたまま、そっと服の中に手を滑らせた。
未羽:っや……
震えるような小さな声で抵抗する未羽。
僕はそっと手と口を離した。
びっくりして泣いてる未羽を見て、僕はやってしまったと後悔した。
未羽:……じゃない……。
未羽は消えそうな声で呟いた。
蛍:……。
未羽:い、いつもの蛍ちゃんじゃ…ない。
未羽が続ける。
蛍:当たり前じゃない。でも、君が悪いんだよ…。人の気も知らないで。
未羽はキョトンとしている。
蛍:僕がどれだけ我慢していたか、君は知らないでしょ。ずっとそういう目で君を見てたことなんて。
未羽はほんとに、察しが悪い。今の言葉の意味も全く分かっていない。ほんと、腹立つ。
未羽:蛍…ちゃん…?
蛍:なんでもないよ。これで分かったでしょ?これに懲りて、もぉ怖いからって理由で軽く一緒に寝よとか言わないでよね。
僕は未羽の上からはなれようと体制をかえた。