第2章 第二章 禁断 澤村 大地
未羽:話しって何??
未羽が訪ねる。
俺は覚悟を決めて、未羽に話始める。
訳な事なのかも知れない。
今度こそ、口をきいてもらえなくなるかも知れない。
だが!
これ以上、未羽が悲しむのは見たくない!
大地:未羽。旭の事、もぉ諦めろ!気づいてくれない相手を追ってても辛いだけだろ。
言ってしまった。
そらもどストレートに。
未羽:…。なんでそんな事、お兄ちゃんに言われなきゃいけないの?!
泣きながら俺に訴える未羽。
未羽:何にも分かってない癖に!
そう言って、未羽は部屋を飛びたして行った。
俺はその場から動くことが出来なかった。
大地:気づいてくれない相手を追ってても辛いだけだろ…か。それは俺の方じゃないか…。
俺は未羽を妹としてじゃ無く、女として見てる。
だから、未羽にあんな偉そうな事言える立場じゃ無いのはわかってるけど、ひた向きに旭を追いかける未羽を見てるのは辛い。
ピロロロ…。
座り込んでいる俺の携帯にスガからの電話がなった。
大地:すまん、スガ今話せる気分じゃ…
俺の話しを聞き終わる前にスガが話す。
スガ:大地!未羽ちゃんからさっき連絡あって、旭に告白するって!学校の下の坂にいるって。
俺は慌てて家を出た。
わざわざ自滅しに行くって言うのか!
想像しただけでも怒りがこみ上げてくる。
学校の下の坂の手前でスガ達がいるのが確認出来た。
勝手に走るスピードが早くなる。
スガがこちらに向かって走ってくる。
大地:スガ、未羽は?
息を切らしながら未羽の姿を探す。
スガ:旭にフラれて、学校の方へ走って行ったんだ。今旭が追いかけてる。
スガがオドオドしながら、学校の方を指さす。
俺は泣きじゃくってる未羽が頭をよぎった。