第16章 16日目
「これ。」
渡されたのは横長のボックス。綺麗にラッピングしつあって赤いリボンがついている。
「…え!」
「プレゼント。」
開けてみ?と言われて、震える手で丁寧に紙を剥がす。ボックスを開けると見覚えのある形。
「…D、S?」
「そ!これで一緒に遊べるでしょ?」
嬉しそうに私の顔を覗くこの人は、本当に来年30歳の男性なんでしょうか。
「う、うん…」
「あ、ほらこれ新しいやつよ?しかもマリオあげる。わかんなかったら俺に聞いて、マジで凄いから。」
「う、うん…」
楽しそうに話す二宮くんに押されぎみになる。