第16章 16日目
「、今日大胆。」
「…ごめん、ね。」
嬉しくって、会えると思ってなかったから。
「なんで謝るの。嬉しいに決まってるでしょ。なんならもっとエロくなりなさいよ。」
「…ええ!?」
「はい、ちゅーは?」
「今じゃありません!!まだです!」
「今じゃない!?いつだよ、いつ出来んの!」
「ま、まだ!ていうかなんで、こんなところから入ってきたの!?」
「あ、いや、だって相葉さんが…」
急にモゴモゴ喋り出す二宮くん。
「相葉、さん?」
「…クリスマスに連絡しないなんて、ひどい、嫌われるよ、なんて言うから焦って、仕事終わりに慌てて飛んできた。」
二宮くんが?あの自信満々の二宮くんが
慌てて飛んできた…?
やだ、嬉しすぎる…。
「どうせならサンタクロースになれ、って言われて…。煙突ないから窓だろ、ってなって。ナイスアイデアと思って、相葉さんのばかに侵されました。本当にごめんなさい。」
「…ふふ、」
「あ、笑った。」
私の笑った姿に二宮くんの顔も柔らかくなる。
こんな時間までお仕事なのに、私のことを考えてくれるなんて。優しいなあ…。
「…ありがと、」
いいんですよ、と私をまた強くぎゅーっと抱き締めると「あ、そうだ」と言い体を急に離す。