第14章 14日目
から同期の子達と飯食って来るから、とメールがあった。レギュラー番組の2本取りもようやく終了して只今22時。マネージャー誘って飯行くことにしたので「行きたいとこがある」と言っていつもお世話になっている店へ足を運んだ。
に会えるかもしれないという下心全開で。
「あれ、にのちゃんいらっしゃい!」
「大将、ごめんね急に。2人空いてる?」
「あれ?今日住久くんとちゃん来とるけど、」
後ろのマネージャーの存在に気づいた大将は
言いかけた言葉を飲み込んだ。
「あー・・・準備するけん、待っとって。」
「ありがと、」
そう言って大将がカウンターの奥へ入っていった。
今大将、スミヒサくんって言った?
すごく聞き覚えがあるけど、誰だっけ。
「お待たせ、にのちゃん!
奥空いたけん、そのまま行ってよかよ!」
「あ、大将、生と烏龍茶お願いします。」
「あーい、」
大将が何か言いたそうな顔をしたけど、
まずはお腹が空いたから後でにしよう。