第6章 6日目
家に帰ると家に二宮くんがいた。
「い、いらっしゃったの、ですね。」
「おかえり、さん。」
ベッドに寝そべり漫画を読んでいる二宮くんの視線がキツい。
「あ、あのね」
「知っている、潤君から聞いた。」
あ、そうですか…。じゃあなんでそんなに不機嫌なんですか。
「なにか、怒ってる?」
「…」
む、無視!
「二宮くーん」
「…」
「…松本さんにもバレて、ごめんね。」
怒ってる理由はこれしかない。
「…そんなこと、いいよ。むしろ私が言ってますし。そんなもん、言わないと…」
「言わないと?」
二宮くんが手で口を塞ぐ。
言わないとなんですか。