第6章 6日目
歩くだけのシーンで終わるかと思いきや、監督に呼ばれて次の会社内のシーンにも出てくれと言われた。
疲れた。ただ、歩くだけなのに、こんなに疲れるなんて。疲れてても私の相手してくれる二宮くんは凄いと思ったので、帰って素直に謝ることにした。
次のシーンの前にお昼休憩を挟むということだったので、お弁当とお茶が配られたが、一般人の私は…お弁当を作ってきてしまった。知ってたら作らなかったのに。
一人お弁当を広げるのはなんだか恥ずかしくて、使われている会社の裏に丁度いい場所があったので、そこで食べることにした。