第4章 4日目
お化粧室に行くと言って席をたったけど
お化粧室とは反対の出口へ向かった。
帰らないよ?帰らないけど少し休憩したい。
店の外のベンチには先約がいた。
あれ、さっきの人かな。
顔はわからないけど服装がそれっぽかった。
よく覚えてたな、私。
さっきの人が私に気付いて少し場所を空ける。
「…し、失礼します。」
なんとなく独特の雰囲気で話しかけるなオーラを察知した私は、小声で一言告げた。
「…ねえ」
「は、はい!」
「…合コン楽しい?」
えっ何で合コンだって知ってんですか!
私は隣に座るその人を驚いた顔で見た。
「ふふっ、つまんなそうだったよ?」
「…いや、私は少し苦手なだけで…人によるんじゃないかと。」
「へえ、今度やってみようかな。」
失礼ながら20代そこそこに見える彼。
男性で合コンをしたことがない人もいるんだな、(偏見がすぎるけど)と思った。
「ぜ、是非。」
しか言えなくて、ごめんなさい。