第26章 26日目
「また一緒にいるところ撮られたらどうするの。またあんなひどいこと書かれるのに…何してんの。」
二宮くんは私といると疲れると言った。
でも、なんでだろう、
二宮くんが喋れば喋るだけその言葉に違和感を覚える。
「、俺、言ったよね。次に進めって。
・・・もう俺に関わっちゃダメだって。」
「……」
もし、あの時の言葉が、この言葉が
本当は
私を守るための言葉だったら?
そんなの都合よく考えすぎかもしれないけど
こんな悲しい顔して、関わるな、なんてそんな
まるで二宮くんが悪いみたいに
「にのみや、くんの・・・ホントの気持ちが知りたい、」
何が本当で何が嘘なのかわからなくて
涙が溢れる。
「…・・・早く幸せになりなよ、こんなとこ来る暇があんなら。それが俺の気持ちだよ。」
違うの、違うよ。私が幸せになれるのは
「私が幸せになれるのは、」
やめて、と私の言葉を遮る。
「俺、そんなんじゃないよ、」
真っ直ぐな眼差しで見つめられると動けなかった。