第3章 3日目
隣に座る二宮くんを見るとじっと私を見ていた。
え、な、何ですか。ドキドキするからやめてください!
耐え切れなくなって視線を外すと二宮くんが耳元に近づく。
「なんか・・・こうなっちゃった。」
私の様子を伺うように顔を覗き込む二宮くんは、なんだか少し酔っていていつもとは違うトロンとした表情。
意地悪だからきっと私の心臓を破裂させる気だ。
「なんだよ、それじゃあ俺らが悪いみたいじゃねえか。」
松岡さんがねえ?と私に話しかけてくれた。
「そうだよ、松にぃ、せっかくと2人だったのに。」
その一言で私の心は跳ね上がった。
2人きり、だって。
2人が・・・よかったんですか?
本当は2人が良かったんですね!
今日は二宮くんが素直すぎて怖い。