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アンバランスな恋模様

第24章 24日目





「はい、大正解。そんなちゃんには
二宮くんからご褒美のチューです。」




そう言って私の頬にキスをくれた。驚いてすぐ近くにある二宮くんの顔を見ると、フワリと笑って



「いつも感謝してますよ?」


と言う。



「・・・・・・あ、いやっそんな」


不意打ちの笑顔と優しい言葉に体が熱くなる。
どうせまた赤いんだろうな、




「ふふっ、反応が楽しいので次行きまーす。」



まだやるんですか。
なんかこのゲーム、恥ずかしいです二宮くん。
わざとですよね。絶対からかってます!



私の様子は無視して、また四字熟語の本に夢中の二宮くん。




「あ、これ。俺は仕事中まさに一日千秋だった。」




いちじつせんしゅう。


なんか、聞いたことあります・・・。なんでしたっけ。



「うーん・・・」



「わかんない?、俺ら何日ぶりに会った?」



「え、っと2週間ぶり?」


なんてとぼけてみるけど、しっかり数えてる。2週間と3日ぶりです。やっと会えるって、それが嬉しくて。




「会いたかった?」



「・・・・・・うん、」






二宮くんはふふ、と笑うと私の頭を優しく撫でた。



「素直、」



「・・・・・・うん、」



「おいで」



二宮くんが私の腕を引っ張ってソファーに座らせると、真っ直ぐ見つめ合うように座る。



私を優しく抱きしめると



「このの匂いが俺を一日千秋にするんだよ。」



「二宮くん、どういう意味ですか?」



「1日会ってないだけで、随分会ってないように感る。今日だって会いたくて会いたくて、この日が待ち遠しかった、という意。」




「ソ、ソウデスカ・・・」




「カタコト。」



「だ、だって、」


別に二宮くんがそう思ってるとかじゃなくて、ただ一日千秋の意味を教えてくれただけなのに、私の頭はいいように解釈してしまう。





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