第23章 23日目
「そばに居て欲しいんです、住久くんに。」
「・・・どういう意味ですか、
どういう意味か、わかって言ってんですか。」
低く、力強い住久くんの話し方にうん、と小さく頷くと急に眉をひそめ、俺の目をジッと見た。
「・・・俺、二宮さんに悪いことしました。」
「・・・なに?」
「まだ二宮さんと終わってないのに・・・
先日に気持ちを伝えました。
2人が大変な時に漬け込むようなマネして
・・・本当にすみません。」
テーブルに顔がつきそうなくらい頭を下げた。
「は気づいてます、
このまま二宮さんが離れていこうとしてるって。
でもアイツはまだあなたのことを想っています。
ちゃんとしてやってください、
このままじゃはずっと独りです。」
「だから、住久くんが」
「今は俺じゃダメなんです。
俺の前でも泣いてくれません。
あなたが終わらせてくれないと、
アイツには泣ける人がいないんです。」
「・・・に会えってこと?」
「・・・はい、会ってやってください。
連絡してやって下さい。」
「住久くん、なんでそこまで」
「俺、二宮さんと付き合っている時のが好きでした。付き合ってるなんて知らなかったけど幸せそうだった。」
「・・・・・・」
「それに俺、二宮さんのこと嫌いじゃありません。
正直言うと2人が元に戻ってもらっては困るので、ちゃんと振って頂いて、俺が次を頂きます。でもまあ、上手くいったなら、それはそれで嬉しいです。」
「どっちよ。」
「どっちもです、
どっちにしても俺は大丈夫なんで、
二宮さん、自分の答えを伝えてやって下さい。
このままじゃあまりにもが辛そうです。」
こうやって話してても、俺より住久くんの方がの幸せを願ってるんじゃないかって、この人ならは幸せになれるって確信する。
俺にはもう自信がない。