• テキストサイズ

アンバランスな恋模様

第19章 19日目








PM21:30、夕飯にしては遅めのカレーライスとサラダ、コンソメスープを二宮くんの目の前に並べた。





「ハンバーグじゃ、なかったの?」


「…だって、二宮くんが」


「私が何?」




二宮くんが変なことするから、淫らな娘になった私が誕生して、それから気づけばこんな時間で、スーパーに行こうとしたら、置いていくの?って寂しそうに腕を捕まれたから行けるわけなくて、冷蔵庫見たら何にもなくて、結局これしか作れなかったんだよ!そうだよ!私はどうせ淫らな二宮くんに言いなりの女なんだよ!





「何も言ってないのに、息あがってるけど、どうしたの。」




い、いけない。心の声を心で叫びすぎて
呼吸が荒くなってしまいました。



「う、ううん、ハンバーグはまた今度。」



「うん、いっただっきまーす。」



手をパチンと合わせ、左手でスプーンを持つ。そして一時は黙ってご飯に集中する。美味しい、とも言わずに。


二宮くんは美味しい?と聞かない限り、美味しいとは言ってくれない。でも最近わかった、美味しい時は無言で食べる。




「………」



ほら、モグモグしてる。ずっとモグモグしてる。可愛いなあ、ご飯を食べる二宮くん。手を動かすのを忘れて、じっと見つめていると、


さあ、と急に口を開いた。
/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp