第2章 俺だけじゃ、足りないの?
「で、カナタさん。なに食べるの?」
「この間のパスタ。あれ好き」
「まあいいけどさあ
じゃあカナタ 茹でる係ね」
「うん」
「兄貴には食わせないでね」
「は? パスタ?」
「あーうん それもそうだけど
アズサ自身も」
「は? 何言ってんだか」
好きなものまで似るなんてアリガチだけどさあ。
好きになった相手が悪かったな、俺たち。
嫌いになりたいぐらい大好きで、
飽きるくらいに、求めたくて、
求めれば、求めるほど、離れてく感じ。
こんな強欲で自由な女。
ホント、嫌いになってしまいたいのに会う度に惹かれてく。
アイツも、一緒、なのかな。