第2章 俺だけじゃ、足りないの?
「アイツから?」
「映画のお礼にフレンチディナー行きませんか?って。
前売りでペアチケット買ってたからさあ。
それ使ったの気にしてたけど、お礼にフレンチディナーかあ~」
「アズサ堅苦しいとこ嫌いじゃん」
「まあたまにはいいかなあ」
「俺が誘ったとき断ってなんで兄貴はいいんだよ」
「だってハルカくんだから」
「意味わかんねえ」
マジで、意味わかんねぇ。
前の誕生日に友達から聞いた女が好きそうなお洒落な何とかとか言うレストラン。
其処に誘ったらドレスコードあるとこはいきたくないって言ったよね。
ハルカ誘ってるとこ、其処よりドレスコード厳しそうなんですけど。
俺だって誘いたかった。
でも、絶対アズサ嫌がると思ってランク下げて別のとこ誘ったのに。
俺は駄目でアイツならいい意味が分かんない。
「まあ、怒んないでさ。
ご飯作るから食べてく?」
「アズサはそうやって食いモンで釣るんだな」
「うん なんかお腹すいたし」
「そりゃあ あれだけ暴れれば」
「うるさいなあ いいじゃん」
まあ、あれくらい積極的なほうが好きだからね俺も。
ちょっと顔を赤くして俯くアズサ。
あんなにしといて一応恥じらいとかはあるんだ。
可愛いから別にいいけどさ。どっちのアズサも好き。