第1章 少年達の花園 1
通学路には日本人に欠かせずその心を鷲掴む、日本代表的な花《桜》が嬉々としてに咲き誇る
少し強い風が吹けば、桜の花はその風に花びらを乗せる
「何組になるかな?!」
「あれ?お前も同じ高校だったっけ?」
「スゲー緊張してきた」
その中をまだ皺が付いていないギシギシの制服を着て、今か今かと期待の籠った表情で待ちわびている新一年生
そんな子供を喜ばしげに微笑んだ表情で見る親たち
『めでたい奴等だな…』
この人物は彼らと同学年にも関わらず、彼らを物珍しそうに眺め観察する
『今年の奴等もそう大した奴はいないな』
マスクをしていて表情は読み取れないが少し気を落とし、校舎に入っていった
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「新入生の皆さん、入学おめでとうございます」
体育館で入学式が開かれた
「ねぇねぇカエ。これって寝ていいんだよね ? 寝るための会だよね ? ?」
『なんでお前はそうも寝たがる?』
隣の席にいた楓と唯一対等に話せる友達《栗本 美咲》
「えへへへっ、ふふ」
『答えになってない』
「だって今日はアニメ三本見てきた ! ! 」
『あっそ』
見ての通り美咲はアニオタで楓と共通点がないようにもあるが
『そんなものより夢小説見てた方が萌える』
「それじゃあちょっと違うんだよ」
ある意味アニオタなのだ
『まぁ今はどうでもいい。あのハゲの話を真面目に聞かないと印象が悪くなる』
「ぷっ、ハゲってよく躊躇いなく言えるねwwせめて頭が淋しいにしといてあげなよ」
『垂直に言ってやるのも優しさだ』
「言えてるww」
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「今日から3年C組の担任になった、瀧澤だ。タッキーとでも呼んでくれ」
一年生のこういう雰囲気になれているのか笑顔で言うタッキー先生
「因みに好きなものは酒とそれに合うつまみで嫌いなものは常識だ」
先程の話で少し和らいだ空気が更に和らぎクスクスと笑う声が聞こえる
「そんなんで教師勤まるのかよww」
「勤まってっからここに居んだ。よぉーし、これから自己紹介をするから出席番号の一番から俺がやったみたいなのでいいから言ってけ」