第2章 冒険の始まり
「もしもーし、大丈夫?ここ、5番街のスラム。いきなり落ちてくるんだもん驚いちゃった!」
「落ちてきた…」
「屋根と花畑、クッションになったのかな。運、いいね。そっちの彼女は椅子のあたりに落ちたの…。」
「…!?」
『平気。無傷よ。』
「そうなの。無傷、すごいね彼女。」
クラウドは驚いた顔をしてこちらを見る
「あんた、平気なのか?」
『心配ないわ。』
「ふふ、私…花売りのエアリス。よろしくね。」
「俺はクラウドだ。」
『私は、コレクターの鞠鈴。』
「マリリン?変わった名前だね。」
『うん。“鞠鈴”って言うのよ。よろしくね。』
「ところあんたは何者…」
『あんたじゃなくて鞠鈴って呼んでね。クラウドはクラウドでいいかな?』