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平和な世界で(ガンダムSEED短編小説)
第3章 群青
「何かほしいものある?」
彼女、マリュー・ラミアスは負傷したネオを収容した時からずっと看病している。
少しでも彼のそばにいたいのだろう。
2年間も苦しんだんだ、無理もない、とネオも思う。
そしてきっと、そばにいれば、もしかしたら思い出してくれるのではないかという、僅かな希望もそこにはまざっているのだろう。
「いや、特に..今はない。」
「そう..」
目を伏せる彼女に、何か気の利く言葉をかけた方がいいのか、思考を巡らすが、やはり何も声をかけることができない。
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