• テキストサイズ

Sweet Love* Part3

第22章 *Line feat.赤司


「とりあえず、こっちに来て適当に書き込めば当たるかもしれないよ?」

「そうかなぁ…」

案外当たらない気もするけど、あれこれ考えるのは苦手だから。

まずはピンクのチョークを手にとって、横に一本。

「…なんで急に当てるかな」

「えっ、正解?」

人の上にぴったりくっつくように書いた横線は、十を突き抜けている。

繋がってるから変だけど、読めないことはなかった。

『ス キ』

「…好き?」

「………」

解読したあと、隣を少し見やると、ばつが悪そうに横を見てる。

「…遠野は?」

「何が?」

「だから…俺は遠野が好き、だ。それに対しての返事は?」

外してた視線を向けられて、瞳に吸い込まれそうになる。

…こんな感覚になる原因は、一つしかなかった。

「私も、好きだよ」

自分も言ったくせに、赤司くんは、少し戸惑ったように照れていた。


*Line*

一線を引いた時、
メッセージができると同時に、
私たちの恋も繋がった。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp