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Sweet Love* Part3

第22章 *Line feat.赤司


休日…というのは名ばかりで、私の土曜日は、補修というモンスターに食い尽くされてしまった。

「お、お、終わらないぃ…っ」

机にどっかりと鎮座する課題たちを見て、早くも意気消沈。

こんななら、もっとテスト勉強を頑張るんだった。

あんなに点数低かったら、補修が当たり前だよね…。

課題から目を背けるように、廊下を窺う。

「…ん?あっ、赤司くん!」

目に入ったのは、部活終わりなのか、スクバを肩にかけて歩く姿。

隣のクラス…彼にとっては自分の教室に入っていくのが見えた。

「もしかして、今暇かなぁ…」

私が抱いた野望は、「赤司くんに課題を手伝ってもらえないかな」ってこと。

彼がズルを認めないのはわかってるから、教えてもらうって形で。

「赤司くんっ」

「? ああ、遠野か。どうしたんだ?」

「実はね……」

説明は省略するけど、正直に全部話した。

すると彼は、意外にもすんなり

「いいよ。」

と言ってくれた。

あれっ、もうちょっと苦戦すると思ってたんだけどなぁ…。

ちょっと意外だったけど、もしかしたら気分がいいのかもと思って、気にせずに笑った。

「やったっ!じゃあ、頑張ってささっと終わらせよう〜!」
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