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Sweet Love* Part3

第20章 *第2印象 feat.伊月




あれから24時間。

俺はまた、例の中央階段にいた。

「遠野さん、ここから俺がやるよ」

「え…ほんとに?」

動揺する遠野さん。やっぱり信じてなかったようだ。

俺は問いに対してしっかり頷いて、ほうきを受け取る。

「ほうきを放棄、キタコレ!」

「……?」

「ご、ごめん忘れて…」

と、ここでいつもの癖発動。

正直恥ずかしさで、すごく辛い。

今までこんなことなかったになぁと、後悔した。

「ふふっ…ダジャレ?」

「えっ!?」

その後悔が、一瞬で喜びに変わる。

遠野さんは笑っていた。

可笑しそうに肩を震わせて、確かに笑みをこぼしていたんだ。

「あ、ごめんね、バカにしてるんじゃなくて、ほんとに面白くて…」

「遠野さん!」

俺の驚いた顔を見て本心を伝えてくれる彼女に、俺は呼びかけた。

呼びかけてから、なんて言おうか少し迷って…目を逸らす。

「笑ってくれて…ありがとう」

気恥ずかしくて止めていた手を動かし、遠野さんに背を向けた。

「伊月くんだからだよ…?」

小さな呟きは耳に入って来たけど、絶対に振り向かなかった。

こんな顔、見せれないから。

だって、まるで恋してるみたいだろ…?


*第2印象*

初めて見た時とは違う、
感情を表に出した彼女が、
すごく魅力的に見えたんだ。
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