• テキストサイズ

Sweet Love* Part3

第19章 *強引な王子様 feat.黄瀬


「さーてと、俺の家着いたっスね。」

ゆっくりだったのにあっという間だった道が終わり、もうお別れの時間になった。

明日は休日だし、きっと会えない。

「じゃあ、またね。」

だから、また明日、とは言えなかった。

「え?何言ってんスか、香奈っちも俺の家入るんスよ。」

「で、でも、もう帰らなきゃ…」

「香奈っちの家、反対方向のくせに?こんなつもりじゃなきゃ、香奈っちを送ってたっスよ。」

確かに、涼太は自分より私を優先してくれる。

大抵は私が説得してやめさせるんだけど、今日は何も言わないから油断してた。

「明日、学校休みじゃないスか。だから、今日は帰さない。絶対にっス。」

涼太の「帰さない」は、「もう遅いから」とはまた別の意味も含まれてる気がする。

「それじゃあ…楽しもっか。」

くすり、と魅惑する笑みを見せて、涼太は私の手を引くのだった。


*強引な王子様*

優しくって魅力的で、
時々ちょっと強引だけど、
それでも彼は、私にとっての王子様。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp