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Sweet Love* Part3

第19章 *強引な王子様 feat.黄瀬


「遅くなっちゃってごめんね。彼女待たせるとか…カッコ悪いっス。」

「そんなことないよ!私が涼太と一緒に帰りたいだけだから。」

くすっと微笑むと、つられたように涼太も笑ってくれる。

どんな表情も魅力的だからズルイな、と私は思った。

すっかり暗くなって、空に星が浮かぶ帰り道。

部活終わりの涼太が帰る時間は、すごく遅いみたい。

「やっぱり、明日からは待たなくていいっスよ。香奈っちに無理させたくないっス。」

「私がしたいだけだってば。」

「だーめ。香奈っちは可愛いんだから、こんな時間まで外いたら危ないんス。」

そう言って人差し指でおでこを突かれる。

でも、きっとお世辞なんだし、平気だと思うけどな。

「あ、信じてないでしょ。香奈っちは美人さんなんスよ?外見も、中身もね。」

「…そう思ってるの、涼太だけだよ。」

「はい、それ以上反論すると口塞いじゃうっスよ。もちろんキスでね。」

う、と真っ赤になって、何も言い返せなくなった。

それは脅しじゃなくて、ほんとにキスしちゃうから。

今までの経験から分かったことを無駄にするほど、私は怖いもの知らずじゃない。
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