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Sweet Love* Part3

第7章 *ツーショット feat.紫原


秋田県に秋が来た。

…ダジャレじゃなくて、本当です。

陽泉高校の敷地内にある銀杏の木の色が、今は秋だ、と全力で主張してくる。

その銀杏の下のベンチで、あたしと紫原くんはお昼ご飯を食べていた。

「わぁ〜っ!ねぇ紫原くん、すっごい綺麗だよ!秋が来たよ〜っ!」

「香奈ちん、はしゃぎすぎじゃないー?」

「えへへっ」

いつも通り気怠げな紫原くんだけど、あたしといるときはちょっぴり楽しそうで。

彼女としては、そういう小さな違いでも、好きでいてくれてるんだなぁって実感できて嬉しい。

だから余計にはしゃいじゃうんだけど…紫原くんは、そのことに気づいてるのかな?

「はあー…。それにしても、こんなに綺麗なのに秋の間しか見れないなんて…。もったいないなぁ…。」

「…じゃあ、写真でも撮れば?」

「あっ、いいねそれ!ありがと、紫原くん!」

「べ、…別にー。大したことじゃないでしょ…。」

そう言いつつ、少し照れてる紫原くんに、あたしの頬が緩む。

空が隠れるほどの銀杏を何回か撮ったあと、ふとあることを思いつき、内カメラに変更した。
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