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Sweet Love* Part3

第4章 *曖昧Boundary feat.氷室


「香奈、ごめん。……香奈?」

それでも、状況が状況なわけで。

無駄に意識しちゃって、ドキドキした。

「もしかして、どこか痛いところとか…」

「ち、違うの。ごめん…その、ちか、くて。」

下を向いてぼそぼそと言っても、辰也にはちゃんと聞こえたらしい。

両手で頬を包んで、上を向かされる。

「…すごい真っ赤。」

辰也は、私の表情を見てくすくすと笑った。

形勢逆転。

さっきは辰也の方が照れてたのに、今ではもう逆になっている。

「これでしばらくは、香奈の照れ顔を見ていられそうだね。」

「あ、あんまり…見ないでよ。」

ちょっと悔しい、けど。

この状況が続けばいいのにと、そう思っている自分も、どこかにいた気がした。


*曖昧Boundary*

どこからが事故で、
どこからが望んでいたことか。
境界線は、今ではもう曖昧なまま。
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