第5章 シンデレラ
木村が履いてみると、ガラスの靴はピッタリです。
2人の義姉と継母は驚きのあまり自分達の目を疑いました。
「う、嘘やろ……!?んな、アホな…」
するとそこへ、あの時の魔法使いが現れました。
「ちっス☆ どうやら俺の出番みたいっスね!それっ、3.2.1.シャララララーン☆」
黄瀬が魔法の杖を一振りすると、木村のみすぼらしい服が、たちまち昨日の光り輝くドレスに変わりました。
「あの木村が昨日の……!?」
継母の今吉は薄く目を開いて驚きの声を上げます。
「それより、あの妙にシャラシャラしてる奴がウザってぇんだが…」
「花宮に同感!アイツの脳みそババロアなんじゃない?」
「ヒドッ!!」
花宮と原からの言われ様に、黄瀬は酷く落ち込みました。
「お、おま、お前が、き、昨日の女だったのか!し、城で透明少年が待ってっから、さっさと、か、帰るぞ!!」
何故か顔を真っ赤にし噛みまくりな笠松を不思議に思いながらも、木村は彼の指示に従って一緒にお城へ向かいました。
「木村さん、僕と結婚してください!!」
「テツヤ王子…!勿論です……!!」
無事、木村は王子と結婚し、この国のお姫様になりました。
そして、いつまでも楽しく幸せな時間を過ごしました。
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