第1章 第一章
【スレインside】
「私を…!出撃させてください…!!」
クルーテオ卿に殴られた右頬に痛みがじんじん走る。
それでも僕はクルーテオ卿を真っ直ぐ強く見つめた。
もう僕しか居ない!!
もう一度アセイラム姫に会ってアセイラム姫を取り戻す!!!!!!!
…あ…れ… なまえ姫のお姿を…ずっと見てない…。
どこへ行かれたのだろう…。
なまえ姫が皇帝陛下にアセイラム姫が生きている事を伝えたら皇帝陛下は既に動いてくださっているはず…。
なんか…嫌な予感が…。
杞憂であるといいが…。
僕も皇帝陛下に伝えよう!!
アセイラム姫が生きている事を!!