第1章 師団長と団長
「あーちょっと飲み過ぎました。」
リオは
いつもの定位置である
ソファへ移動した。
「俺も隣へ座っていいか?」
「どーぞ。」
睡魔と戦いながら
ぼんやりと答えると、
ソファの沈む感覚で
隣にエルヴィンさんが
座ったのがわかった。
「リオ、
誕生日プレゼントの
リクエストをしてもいいかい?」
「……私にあげれるものならいいですよ?」
そこまで親しいわけではないが、
お酒のせいもあってか、
ちゃんとした姿勢は取らず
ソファの肘掛けに頭を乗せ、
首だけ動かしてエルヴィンの方を見た。