第3章 及川 徹
―岩泉side―
休憩時間に及川と一緒に外の空気を吸っていたら「一ちゃん。一ちゃん。」と聞こえたのでそっちに向かった。
するとなのはだった。
岩泉「なのはじゃんか。ってお前・・・何、その・・・」
『うん。バレー出来なくなっちゃった・・・。』
なのはは松葉杖をつき、片足をぐるぐる巻き。
岩泉「何したんだよ。」
『中学の体育の授業で怪我したの。かれこれ半年ぐらいこの状態。なかなか骨がくっついてくれなくてね。お医者さんからは骨粗鬆症で骨の回復が遅くなってるんじゃないか。って言われてさ。』
そう言うとなのはは泣きだした。
岩泉「泣くなよ。」
「バレーはまだ好きか?」
『うん。』
及川「岩ちゃん、練習再開だって・・・岩ちゃん?」
岩泉「あぁ、すまねぇ。先行っててくれ。
こいつ連れてくから。」
『え?』
及川「分かった。」
及川の顔は少し悲しそうだった。
ごめんな、クソ及川。
岩泉「お前、監督がいいって言ったらマネージャーやらねーか?」
『え、なんで?』
岩泉「俺もさっきのやつ、及川も心配なんだよ。」
『・・・いいよ。
監督がいいって言ってくれたらやる。こんな私でも使ってくれる人がいるなら是非。』
岩泉「じゃ、行くぞ。」