第2章 距離感
少し落ち着きを取り戻したあやは、トイレから出て
深呼吸をした、すると
???
『店員さん涙のあとついてますよ!』
あや
『……っつ!苦笑 あっすみません さっきアクビを………えぇっ!?』
っと言いながらお客さんをみて驚くあやの口をふさぐお客さん
あや
小声で『櫻井さん!?』
翔
『笑、足どうだった?やっぱ結構辛そうだね!平気?』
あや
『あっはい!捻挫でした、すぐに病院連れて行ってくれたおかげで、そんなにかからずに治りそうです』
翔
『そっかなら良かったよ、お役に立てて光栄です!笑』
あや
『あっ昨日これも、ありがとうございました!!』
大切そうにポケットから昨日貰ったボールペンを出す
だが、そのボールペンは、昨日と少し姿を変えていた
クリアの袋に入れてあり!まるで買ったばかりのボールペンのようになっていた!
翔
『何で袋??』
少し寂しそうに尋ねる翔
あや
『あっ!これは、勿論櫻井さんから頂いた物ってゆーものあるんですが…』
翔
『……』
翔の顔付きが一瞬キツくなる
あや
『昨日、私ちょっとあって結構落ち込んでたんです、そこに、櫻井さんがきてくれて
心配してくれてありがとうって言ってくれた言葉とか色々本当に嬉しくて、私の全てが間違っているわけじゃないんだなぁーって思えたんです!踏ん張らなきゃって』
『だから、このボールペンを見ると、頑張れる気がしてボールペンに傷が付くと、自分の心が傷ついているみたいで嫌なんです!笑』
翔
『そっか…』
と、さっき程とうって変わって微笑む
あや
『あっベラベラと気持ち悪い事言って、すみません!』
翔
『笑、先の事を考えるより、まず目の前の事一つ一つ逃げずに精一杯やればいいんじゃない?』
『それと、これ!!』
渡されたのは一枚の紙、そこにはQRコードが印刷してあった
あや
『これは何ですか?』
翔
『これ?俺の携帯、貴方なら他の人に話さないと思ったしね、良かったら連絡ちょうだい?
この前貰ったシャンプーレディースもので俺は使えないし!!笑!お礼してくれるんでしょ?』