第2章 距離感
あや
『お、おはよう』
今関わりたくないのに、何で今日に限って…
目をそらしあせあせと 春さーんっと先輩を呼ぶあや
その姿が明らかに、いつもと違い心配する春
春
『どーした?お前今日変よ?』
一也
『あや??』
あや
『春さん私、トイレ我慢してたんです!!
もう限界なんで、レジちょっと変わってもらっていいですか??』
一也
『お、おい!!』
あや
『一也ごめん!そーゆー訳だから』
と言ってびっこを引きながらレジから逃げるようにトイレに向かうあや
その姿に驚きを隠せない一也
一也
『お前、それもしかにして昨日…』
あや
『…っつ!あっこれ?転んじゃってさーでも平気、仕事は、ちゃんと出来るから』
『あっ!シャンプーは、しみるかも!苦笑!!いい大人が笑えるよね!!じゃー後でお店でね』
一也
『お前昨日、片付け終わってどーしてた?』
なんか知らない男といたし!大体あいつ誰だよ!!
あや
『……、あぁーお店前で転んじゃってさー!タクシーで病院行って家に帰ったよ!!
てか、一也関係ないじゃん!でも、心配してくれたならありがとう、じゃトイレ行きたいから!!』
一也
『…ッチ!!………っんで』
何で嘘付くんだよ!!昨日本当は、あの男とあの後何があったんだよ!!
ピンポンピンポーン ピンポンピンポーン
春
『…いらっしゃいませー………………』
一也
『ちょっと待たせてもらっていいですか?あいつが終わるの、あの足じゃ、うちの店来るのも大変でしょうから』
春
『あぁーでも、あの様子だと今日の所は僕がお送りしますよ!初対面でハッキリ言わせてもらって申し訳ないですが、あいつ、貴方が来てから態度が明らかにおかしくなったので、あいつが落ち着くまでは、距離を持ってあげた方がいいでしょ!』
一也
『………わかりました!お願いします!!』
その頃トイレでは、自分は、どうするべきなのか混乱するあやが、涙を流していた