第35章 傷
翔
『俺とあいつを同じフィールドで比べるなよ!!』
あや
『ごめんなさい!!』
翔
『ったく!!笑!!』
翔
『……あや』
あや
『ん??何??』
翔
『………笑……いや…何でもない…笑…』
あや
『……???…笑!!…』不思議な顔をしながら笑う
翔
『……あやは強いよね……』
あや
『………そうかな??……』
翔
『……でも俺の前まで頑張らなくていいよ…』ポンポンっと頭を撫でる
あや
『………っ…怖かった………』翔に抱きしめられながら泣き始めるあや
翔
『…うん……』あやを抱きしめる腕に力が入る
泣きながら話し始めるあや
『……ナイフ…持ってて………』
あや
『なのに…二宮さん助けてくれようとして……』
あや
『………あいちゃんも……』
あや
『………それも……私のせいで…だから辛かった………』
翔
『………うん……』
あや
『……翔君が……大事にしてくれてたのに………って悔しかった………』
翔
『……うん…』
あや
『……まだ……感覚が残ってて……気持ち悪い………』
翔
『……うん…』
あや
『………気持ち悪いよぉ〜……』大泣きするあや
翔
『……っ……』涙ぐむ翔
あやを自分の方に向けあやの上半身を湯船から出すように抱き上げると
あやの身体にキスをし舐め始める翔
あや
『…っ……』反射的に怖くなり手に力が入り顔を背けるあや
翔
『……あや……お願い………いつもみたいに俺を触ってよ………』
あや
『…っ!!!………』そっと翔の顔を撫で怖さが消えるあや
翔
『……っ…あや……俺の感覚…覚えて……』
あや
『うん…』
あやの身体中に唇をおとし舐める