第4章 視える
…………。
翔
『…俺これ以上こうしてると……あやがまた倒れるといけないしそろそろ……』
あや
『!!!!!すみません!!!!』
赤くなりながら、リビングへ案内する
翔
『怖!!笑』
あや
『あっ!!すみません!アップの練習していて』
アセアセと練習用のウィッグを片付ける
翔
『美容師辞めるの??技術が嫌いになった?嫌いなら練習しないよね?』
あや
『……はい…技術は、好きですだけど…』
翔
『うん、俺さワガママ言っていい??』
あや
『はい!』
翔
『今の店辞めてくれない??すぐじゃなくていいから、それでさ!!これ』
渡されたのはB5サイズの用紙 そこには芸能ヘアメイクの案内だった
『ちょうど俺ら担当のヘアメイクさんが結婚退職する事になってね?あやにどうかな?って』
『すぐじゃなくていいから…』
あや
『やります!!やらせて下さい!!!』
満面の笑みで答える
翔
『でも、キツイ仕事だよ!!もしかしたら俺らの担当じゃないかもしれない、それに』
あや
『はい!わかってます!!技術の世界は、技術意外必要とされない、私、勿論 櫻井さんの担当になれたら嬉しいです!でも、芸能ヘアメイクは、マネージメント会社を通すか、コネとかがないと入れません
こんなチャンス頂けるなら、精一杯自分の力を試したいです!!』
翔
『笑!そっか、でもまだ店には言わないで?』
あや
『はい、わかりました』
ニコニコするあや
翔
『……わかりやす!!笑』
あや
『えっ??』
翔
『…だぁ〜もう!!……』
あや
『???????』
じっと翔をみる
翔
『!!ごめん!何でもない!!』
あや
『あっ私お茶も出さずに!!ごめんなさい!!』
翔
『??笑!!わかってねぇ〜!!笑』
あや
『コーヒーのほうがいいですか??それとも…何が好きか教えて下さい』
翔
『お茶もコーヒーも好きですよ!笑!!何でもないって!笑!!今日は、お茶でももらおうかな?笑』