第4章 視える
翔
『笑!辛くない??』
だけど、きっと櫻井さんは、泣いてる所みちゃったから、ほっとけないんだ、気持ちに気付いた今この優しさに甘えるなんて 駄目だ
あや
『でも、私さっき……!!』
翔
『ん?何??』
あや
『ごめんなさい、私櫻井さんを好きになってしまったみたいで……っ!だから…』
翔があやの口を手で塞ぐ
翔
『ごめん』
あや
『………』
これで、いいんだ早く振られた方がいい、思い出が沢山ある方が辛くなる 涙が翔の手をつたい落ちる
翔
『…………………』
翔が手を緩める
あや
『……大丈夫です!……振られるってわかっていて言ったので!だから、今までありがとうございました、結局ちゃんとお礼もせずに、申し訳ありませんでした』
翔
『…………あやちゃん………違うよ…』
あや
『?????』
翔
『……俺あやちゃん好きだよ!!』
あや
『……はい、ありがとうございます…でも、私の好きは友達としてとか、芸能人としてとかじゃ』
翔
『うん、俺も』
翔
『あれは、もうあやちゃんの気持ち聞いたら、あやちゃんの為に諦めようとしてたけど、やっぱ諦められないからごめんって意味』
『あやちゃん、俺と付き合うって事は楽しいばかりじゃないよ、結婚だって事務所が許可おろすまで出来ない 今まで味わった事がない辛さを味あわせちゃうかもしれない
でも、あやちゃんがいいなら 俺の彼女になって』
あや
『!!………ウソ…』
翔
『あやちゃん??泣かないでよ!』
あや
『……そんな嬉しい…こと言ってもらえると…思ってなくて……』
翔
『じゃーちゃんと、あやちゃんの言葉で答えを聞かせて?』
あや
『…わたし何かで…本当にいいんですか?…可愛くもないし 今日だって私、後輩にハメられたのが悔しくて病院にせっかく来てくれたのに、触らないでとか言っちゃって 絶対謝らないとか言って同僚にも呆れられるような女ですよ?』