第2章 距離感
翔目線
仕事に行く前に寄ったコンビニで風邪引いていると勘違いされたが、コンビニでお大事にと言われたのは初めてで久しぶりの感覚が嬉しかった
他人に優しい言葉をかけるって簡単なようで難しいだろうな、ましてやあんなに自然と
そんな事を思い出しならが行った仕事は順調に進んだ
マネジャー
『櫻井さん今日何かいい顔してますねー』
翔
『あぁーいい事あったからね』
マネージャー
『笑 良かったすね、じゃー櫻井さんそろそろお願いしまーす』
今日は、収録が予定よりだいぶ早く終わり 時間が出来た翔は、馴染みの店で洋服を買い 帰宅しようと自分の車まで歩いていた
ん??
あそこか〜最近業界でも流行りだしてる美容室って
誰か出てきた、美容師か?
えぇー!!凄い勢いで攻められてますけど
店前でかよ!いくら夜遅くて人通りがないとはいえ…
凄い言われようだな
あーあー突き飛ばすかね普通
泣いてるんだろーなー、バレたら面倒だし関わりたくないけど、他に人居ないしな!
渋々近ずいていくと、あれ?この子今朝の 笑 本当この子には驚かされてばかりだな
『大丈夫??』
転んだと嘘をつく彼女 それに泣いてもいない 今朝より元気は無く弱っては、いるものの 明るく振る舞おうとする、『風邪じゃなくて良かったです』なんて
本人は、そんな余裕さっきまで無いように思えたのに
彼女の潤んだ瞳には小さな強さの種を感じ 引き込まれる
車で病院にと言うと明らかに警戒する彼女 まぁーそうだよなぁー!ん??何かショックうけてる?俺…!!
警戒される事なんてまずないからなー俺 むしろ俺は警戒する側の人間だから
結局何がきっかけで彼女の考えが変わったのかわからないが、疑いは解けたらしい 俺に気付いたか?
気付いてそうには、感じないけどそう考えながら
彼女を支えると、美容室の香りに包まれる
車に乗せると名前を尋ねられた
やっぱりこの子気付いて無かったんだ 笑
ここは暴露する所かな?そう思い『櫻井翔』と正直に答えた、さぁーどうなるかな?
期待と不安でチラッと彼女をみると
笑顔で『嵐の翔くんと同じ名前なんですね』って
うそでしょ?この子一体何者?わざと?なに?
少し混乱しながらも
『本人だけどね』といってみる