第2章 何故か、トリップ
☆DOGEZA☆
これほど便利な謝罪方法はないと思うんだ。
なんとか謝りまくって留めることに成功した。
うん。
「つまりは…コスプレ?」
「そうだよ!どう!?」
コスプレイヤーさんにはとても申し訳ないがコスプレということにしておいた。
そうそう、特撮のコスプレのレベルはクソ高い。
なんであんなこと出来るの?造型師レベルだろうと三度見からの
日常的に着れるっぽくて草生えたわ。
話それた。
「にゃーん」
完全に忘れ去られていた猫が鳴いた。
ごめん、忘れてた訳じゃないんだよ。
ほんとだよ。
「あ、帰らなきゃ
お姉さん、その格好は完全に怪しいからやめた方がいいよ」
それにここは林だし、不審者にしか見えないよ
と言われて軽くショックを受けている間に、少女は猫を抱えて去っていった。
好きでこの格好してる訳じゃないんだヨォおおお!!!
と思っていたらサラサラっという音を立てて足元に砂っぽいが落ちるのが視界の端に見えた気がした。
あぁ、うん…これ、…フラグですやん?
しょっぱなに会った人間がそういうのって王道ですやん?