第3章 後任せからの乗車券
思わず紫の子ビンタしちゃったけど私は悪くないしそもそも相手から先に撃ってきたから正当防衛です!!!
最悪な対面だよ…………このあとどうするか決めてないし一緒に倒されちゃいそうだし…………
「ビンタしたのはごめんなさいね!でも私は悪くないわ!悪いのは君だからね紫の!」
うん。とりあえず言っとけば良いよね、ね?
そんなことより、さっきから猫がガチガチと三叉槍から逃げようとしてるけど
「鎖に槍の先端部入り込んでガッチリしてるからとれないし諦めなさい!!」
腕ブンブンなってつらいから。
しかしこれよく延びるね。どれくらい鎖入ってるの?
とおもってよく見たらエメラルドグリーンのモヤモヤがあって鎖同士は繋がってないんだね。
モモタロスのファイナルアタックのあれみたい。
「うーーーせっかく遊べると思ったのにー!」
むくれてるむくれてる。
しかしこの子怒らすととんでもないしなぁ。
まだ時渡りしてないし、過去に何かきたす前に仕留めておいてもいいかな……
「戦いたいの?」
「うん!」
よぉーし、丸投げしよう。
内心笑顔。
「お姉さん疲れちゃったから後任せるわぁ……宿主探しもしなきゃだしねぇ……」
私をイメージしたのは誰かも探したいしね。
しかし自分で自分のこと“お姉さん”っていうの恥ずかしいな。
三叉槍をくるっと手首のスナップだけで回せば簡単に取れ、節が繋がっていく。
攻撃されたからには敵だと思われてるし…さっさと離脱するに限るね!!!
「えっ?!」
驚いてるうちに退散退散!
飛び降りて水にダイブ!!魚だから泳げるはずさ!!
多分ね!!!