第22章 氷室 先生(黒バス
視界が黒く閉ざされる寸前に見えた
普段は見せない冷徹な表情も
その爽やかな笑顔で隠しているつもりだろうか
隔離された視界では
彼が今どんな表情をしているのかは
伺い知れないけれど
良くないことが始まりそうだというのは嫌でもわかった
「ふふ、いい恰好だよ。素敵だね」
「せ、先生!これは…!」
「怖い?怖いよね。何をされるかわからないこの状況が」
頭上で両手を一纏めに拘束されれば成す術はなくて
スルリと頬を撫でられるだけでビクリと跳ね上がる体
視界が閉ざされるだけで
こんなにも体は敏感になるものなのか