第22章 氷室 先生(黒バス
構わず前進する氷室先生に
追い詰められた私は冷や汗を流す
「ねぇさん?さっきの、誰?」
「さっきの…?」
「購買の前で話してたよね。男子生徒と」
「あ、た、田中君ですか?クラスメイトです、けど…」
「随分親しそうだったけど?」
「いや、同じクラスなので話すだけです!全然親しいとかそんな…」
「君はそんなつもりないかもしれないけど、彼は君にご執心のようだったけど?」
「ま、まさか…」
そんなはずはない
この前の席替えで距離が近くなってからは
割と話すようになったけど
それまでは一切話もしたことなかったし
そんな素振りもなかった
確かに彼はイケメンという部類で
かっこいいとは思うけど
目の前の彼に比べてしまったら…