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ハートの国のアリスツインワールドの奇跡

第2章 クレイジー・ストームが来る前に


帽子屋屋敷の門が見えてきた、マフィアグループの本拠となる帽子屋屋敷は、貴族の屋敷さながらの大豪邸。

正面には大きな門があり、門番達とも親しい。

???「やぁ、アリス俺とデートしたくなった?」

???「なんだ、珍しく客人が来たと思ったらアリスか、久しぶりだな」

アリス「・・・・・えっと。 ・・・どなた?」

門前には、長い斧を持った二人の男性がいた。

ギラリと刃先が光る両刃の斧に、軍服のような服装。
門の前に立っていることからしても、いかにも門番だ。

???「???」

???「何をボーッと突っ立ているんだ、アリス? うちに用があるんじゃないのか?」

門番、友人だったはずの相手。
それなのに、二人には見憶えがない。

(何? 人事異動で人が変わった?)

だがそれなら、なぜ二人は私のことを知っているような口調なのか。
名前も知られているし、それに。

???「うちというか、俺に用なんだろう、アリス? デートしにきたんだよね?」

二人は交互に、親しげに話しかけてくる。
混乱して話の内容は耳に入ってこない。

20歳そこそこの青年と、それより私の少し年下に見える男の子。

二人とも、整った顔立ちはしている。

(なかなか格好いい)

年上のほうは、恐らく制服であろう服を、やや着崩している。

上着の前を開けて、中のシャツのボタンは上をはずしていた。

スカーフは首に巻いている。
なんというか、こう言っては悪いが少しだらしのない格好だ。

もう一人の、私と同い年に見える男の子はきちんと制服をきている。

アリス「あの、失礼なことを聞くかもしれないけど、私あなた達に会ったことあったかしら?」

二人は揃って「えっ?」と戸惑いの声を上げた。

???「これはまた、とんでもない言い出すね。 それは、アリスは俺達き会ったことないという意味?」

年上のほうが尋ねてくる、なんと答えたものか。

アリス「いえ、会ったことがないと言ってるんじゃ。 えっと・・どうだったかなって」

自分で言ってるのに、もしくは忘れているだけ。

???「何をおかしなことを、相変わらずおかしな奴だ、アリスはよく遊びに来ているじゃないか」

同い年にみえる男の子が言う。

アリス「ごめんなさい、頭が混乱してるみたい」

???「それはいけない、大丈夫アリス?」
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