第1章 海神の巫女
海賊さんに会わせてくれ、孫市姉様にお願いすればいいのにわざわざ私のところにお願いしにきたんだ。
鶴姫「ゆえを伺ってもよろしいですか?」
慶次「大阪を俺は通りたくないから」
大阪? 大阪城があるところよね。
鶴姫「そうなのですか」
この前は海賊さんと決着が、できませんでした。
決着をつけに行くために、この人に船を出してもいいかもしれませんね。
鶴姫「いいですよ、船を出しましょう」
慶次「なら独眼竜に伝えるから、一緒に来て」
独眼竜? 確か奥州の独眼竜伊達政宗さんと一緒なのでしょうか? 人数はいくらでも平気ですが。
首を縦に振って、腰を上げて立ち上がる。
とりあえず、足軽さんに話をしてから。
慶次さんと一緒に、伊達政宗さんの元に向かいましょうあまり遅くなると悪いですし。
伊達政宗さんの近くに着くと、私は気配に気づいてもらう為に、矢をすれすれに打つ。
鶴姫「ちょっとそこの柄の悪いお兄さん、私は海神の巫女鶴姫です」
睨まれました、何か悪いことでもしたでしょうか?
伊達政宗「まあ名乗るだけ名乗ってやる俺は奥州筆頭伊達政宗だ」
鶴姫「あの良かったら、お祭りお兄さんから事情は聞きました孫市鬼お姉様を頼るのもいいかも知れませんが、これから私あの海賊に挑戦状を叩きつけられたのです! ですから私の船で一緒に行きませんか?」
しばらく伊達政宗さんは、龍の右目片倉小十郎さんと相談されていました。
結果私の船にのることにしました。
私ったら大切なことを言うのを忘れていました。
鶴姫「今日は遅いので、船は明日漕ぎたします」
慶次「夜のほうがいいじゃないのかい?」
確かに夜の方をが、視界は暗いですが要塞富嶽の前では流石にこの船は沈んでしまいます。
咳払いをして私は言った。
鶴姫「夜に攻めんだらこの船沈みます
何故だって顔してますね。
鶴姫「実は今私達は・・・」
ドコーンと音がしました。
やっぱり悟られましたか。
ここは笑顔で誤魔化しましょう。
鶴姫「悟られましたか、てへ」
哀れな目で見られてる、誤魔化しきれてないでしょうか? 敵に悟られないようにしていたのですが。
何とか砲撃を抜けて、門へとたどり着き伊達政宗さんは門番に言う。
政宗「大将に会わせろ」
門番「アニキに会わせろ? 何でだ?」