第1章 海神の巫女
鍵のありかを、占う以外に他にあるのでしょうか?
鶴姫「鍵以外に何かあるのでしょうか?」
官兵衛「大谷吉継が、俺と姫御前に用向きがあるんだとよ」
大谷吉継さんと言えば、確か石田三成さんの部下でしたね。
私は立ち上がって、それを見た官兵衛さんも立ち上がった。
船に乗って、大阪城に着くと門番に言う。
鶴姫「大谷さんに呼ばれて来たのですが」
門番1「吉継さんが? そういえば客人が来るから通すようにと・・・・」
門番2「一応名を聞こう」
官兵衛「黒田官兵衛だよ」
鶴姫「私は鶴姫です」
門が開けられて、中に入り足軽さんが大阪城の中に招き入れてくれた。
案内されて通された間は、薄暗くて床は板で湿っぽいですあんまり長居はしたくないです。
官兵衛「あんまり長居はしたくないな」
鶴姫「私も同感です」
???「そうか? 我はこの場所気に入ってるのだかな」
声がした方を見ると、何やら宙に浮いてる乗り物に乗って包帯を全身に巻いた人が来ました。
官兵衛「刑部俺達を呼び出して、何の用だよ」
大谷「官兵衛我がその手枷の鍵を、持ってること忘れるな」
そうだったのですか? 初めて聞きました。
だから何時も大阪城を予言は差していたのですね。
鶴姫「私たちに何の御用ですか? 予言ですか?」
大谷さんは首を横に振って答える。
大谷「そう言えばお前は、海神の巫女だな。 なーに予言には興味はない。 我の西軍に手を貸して欲しい官兵衛は強制だがな」
手を貸して欲しい?
鶴姫「それは一体?」
大谷「そうよな・・・・伝説の忍びが手に入れてみせようお前に捧げると、約束しよう」
伝説の忍び? あのもしかして? よう闇の羽の方?
鶴姫「はい! 是非手を貸します!」
大谷「そうか、嬉しいぞ海神の巫女」
帰り際に門の前で、官兵衛さんが話しかけてきた。
官兵衛「刑部の話し、本当に乗る気か?」
鶴姫「何か問題でも?」
官兵衛「刑部はな・・・・まぁいい、裏切りには気を付けろよ」
裏切り? まさか約束を破るのはあの海賊さんくらいです。
鶴姫「裏切りは海賊さんがやりそうです」
官兵衛「いや、あの海賊は・・・・何でもねぇ」
官兵衛さんは言いかけた言葉を、止めて大阪城に戻って行ってしまいました。
今夜は官兵衛さんは大阪城にいるのかな。