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海神の巫女の恋

第1章 海神の巫女


社に戻ると、足軽さんは私を見ると駆けつけてきた。

足軽「姫様何処に行っていたのですか?」

鶴姫「海賊のアニキさんの所ですよ」

私を探していたのでしょうか?

鶴姫「私を探してたのですか?」

足軽「はい、舞のお稽古の先生がお待ちです」

うぅ・・・・舞のお稽古嫌ですね。

背を向けようとすると、足軽の一番偉くて、厳しいおじいさんが私の眼の前に立ち塞がる。

足軽「姫御前何処に行くのですか?」

怒ってる

どうしましょう、逃げたら怒られるでしょうか。

先生は怒らせると、この足軽さんより怖いです。

仕方がないですね。

行くしかありません。

その後

舞の稽古を教わったものの・・・・。

正座をさせられた。

先生「貴方という人は、姫御前でありながら巫女でありこの社を守る立場でありながら・・・・」

うぅ何時までお説教が続くのでしょうか?

足が痺れてきました。

お説教はお昼まで続きました。

足軽さんが部屋を訪ねてきて、声を掛けてくれました。

私は立とうとすると、足が痛い。

足軽「姫御前大丈夫ですか?」

鶴姫「ちょっと手を貸してください」

私は足軽さんに、手を貸してもらい立ち上がる。

足がガクガク震えて、支えてもらいながら大広間に行くとみんなが注目します。

他の足軽さんが心配します。

私は『大丈夫です』と言ってまた、座って食べる。

今日のお昼ご飯はっと・・・・。

お魚さんが全然ありません。

お粥、野菜の煮物、野菜の蒸し焼き、昆布の煮物だけ。

寂しい気がします。

お昼ご飯を食べ終わって、大広間を出て背伸びをしていると足軽さんが話しかけてきました。

足軽「姫御前、黒田官兵衛さんが姫御前に占ってもらいたいと言っていました」

またですか、先月も占ったような気がします。

客間にとにかく向かいましょうか。

歩いて、直ぐに客間に着いて襖の前で声を掛けます。

鶴姫「お待たせしました、鶴姫です」

官兵衛「おう、入ってくれ」

入ると、相変わらず重そうな鉄球ですね。

官兵衛さんは呑気に茶を飲んでいます。

私はその前に座り言う。

鶴姫「あの一体何の御用なのでしょうか?」

官兵衛「姫御子にお願いがあってだな」

お願いとは一体?

鍵のありかでしょうか?

鶴姫「鍵のありかだったら・・・・」

官兵衛「そうじゃねーんだ、違うんだ」
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