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泥棒と警備員、モルモットと傭兵

第1章 泥棒と警備員


教会に帰ってる途中 ある紙を見た
あちこちに貼られ、ばら撒かれた紙
どうやら指名手配のようだ
指名手配されてる人物は───・・・

ミク「僕か・・・。」


倉庫に侵入し国家管轄の貴重品を盗んだのだから
指名手配されるのは当たり前だろう
盗みなんて国家が許すわけない。
恐らく僕を捕まえて殺すのだろう

ミク「このままだとバレるなぁ」


元から被ってたフードをさらに深く被って
また教会に帰るため歩き始めた


──────



ガチャッ

廃墟と化した教会の扉を開け、中に入る


『ミク姉!おかえり~』
『おかえり~』

中に居た3人の少女が近寄ってきた


ミク「ただいま ちゃんと教会の中で待ってた?」

『うん!』
『良い子に待ってたよ』

ミク「そっか」

指名手配がばら撒かれてすぐ髪を切った
幼いときから伸ばしてた長い髪
今ではショートヘアーだ


『ねぇ かくれんぼしよう?』

ミク「いいね やろうか!」

『やったー!!! じゃあジャンケン!!』


鬼は緑の髪の子になった
 目を隠し数字を数えはじめる

鬼を回避したミクは袋を持ち 教会から離れた
遠くに遠くに


ミク「・・・僕と居れば君達の立ち位置が危ないんだよねぇ」



ただでさえ国家との信用を失ってるのに
何度も貴重品を盗むなんて火に油
さらに信用がなくなるだけだ


あそこに居たら もしバレたら
 あの子達何をされるか分からない


ミク「僕の目すごく淀んでる 汚い目だ
        本当あの子達目と真逆だ」


 夜の町を見下しながら僕は言う。


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