第1章 泥棒と警備員
※『』は3人に少女のセリフです
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『ねえ!!かくれんぼしよーよ!』
『わあ!いいね やりたいやりたい!!』
『うん』
『ミクお姉ちゃんも!』
ミク「え、僕も?」
『うん!じゃあ、じゃんけんね!』
ジャンケンの結果ミクが負けた
ミクは目を腕で隠し木に もたれかかり数字を数え始めた
3人の少女は
この前敵国に侵略してるとき見つけた子達だ
ミク「1~2~3~4~...
(罪滅ぼしのつもりで この子たちを引き取ったけど
上司にバレたらヤバイだろうなぁ...)」
「これじゃ...世間的に僕の立ち位置が危ないんだよねぇ」
小さい声で1人ごとを呟く
自分が生きていくために独裁者の言うことを従い
偽りの"平和"を作るために敵国の人を殺し...
人間として最低だなぁ 僕。
価値観が切れた。
***
数を数え終わり 3人を探しに行く
ミク「みーつけた!」
『わっ...見つかっちゃった・・・』
ミク「あとは2人か どこにいるのかな...。」
再度2人を探すため歩きまわる 付いて来る1人の少女
ミク「ねー。2人どこにいるか知ってる?」
少女の居るほうに振り向いて話しかける
『かくれんぼだから知ってても教えられないよ』
笑いながら言う
ミク「そうだよね・・・
(目、すごく澄んでるなぁ...
何1つ汚れのない2つ目。曇りも濁りもない。
人が死ぬのを何度も見てきた下賤な僕とは真逆だ )」