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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─
第2章 【ぼったくり妓楼】
小慣れた感満載の優しさを
振り撒く天国代表の流浪人。
優男なチャラ男、
とでも言おうか。
しかし──
このどうしようもない
女たらしに
紗英は心底惚れていた。
「挿れるよ?」
ぐちゅっ
卑猥な音を響かせて
二人はひとつになる。
(ああ……気持ちいい)
男は目の前の愛欲に駆られ、
(ああ……愛しい)
女は叶わぬ恋慕を寄せる。
なんて哀しく
なんと滑稽な
男女の色模様だろうか。
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