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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─
第2章 【ぼったくり妓楼】
白澤は特定の女を
決して作らない。
「(……わかってる)」
性根が腐りきった遊び人。
本人はそれを好しとして、
むしろ生きる糧にしている。
「(わかってる)」
叶わない恋──
悠久の時が過ぎようが
永久に報われない、想い。
「(全部、わかってる……のに)」
紗英は白澤が好きだった。
自分を抱く姿も
他の遊女と笑い合う姿も
オーナーにぼったくられる
そんな格好悪い所だって・・・
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