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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第8章 【沈丁花讃歌】


「俺!ここのすぐ隣にある
衆合地獄で働いてるんスよ!」

「俺!仕事帰りに貴女を見る度
綺麗だなって思ってて……!!」

「俺!紗英さんが好きっス!」

男鬼のオレオレ口撃は
止むことがなかった。

紗英が何も答えなくとも、
若い獄卒は勝手に喋り続ける。

しかも──

徐々に間合いが詰まっていた。

一言放つたびに、
興奮した男鬼はその身体を
紗英に近付けてくるのだ。

「あっ……あの……っ!
この店は本番OKなんスよね!?」

来た。

我欲が爆発した男鬼は
ついに理性をかなぐり捨て、
紗英に覆い被さる。

「い……っ嫌、やめて!」
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