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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第8章 【沈丁花讃歌】


ポン引き狐は青ざめる。

「(いかん……紗英ちゃんの
写真外すの忘れとった……!)」

紗英は白澤のお気に入りだ。

太い上客が付いている
遊女は普通、他に客を取らない。

そんなことをして客を
怒らせでもしたら
店に大損害が出てしまう。

「(妲己様に殺される……!)」

経営者である妲己も
紗英の白澤専属は認めていた。

怒りを見せた時期もあったが、

彼女は遊女で在ると同時に
立派な経営者でもあるのだ。

ポン引き狐は考える。

「(まあ……ええか)」

何もよくないだろ!

と、後日事情を聞いた妲己は
顔面を修羅にしていたらしい。
(従業員のブログより抜粋)
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